今日の一冊「和僑」

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タイトルの雰囲気は全く違いますが、同じ著者の楡周平さんの『プラチナタウン』の続編です。プラチナタウンでは、商社マンだった主人公山崎が、ふとしたことから、生まれ故郷の過疎化が進み財政破綻寸前の町の町長になり、高級老人ホームの誘致で一発逆転を狙うというストーリーでしたが、今回は、その後の高齢人口さえも減る十数年後を見据えて、町の生き残りをかけて町の農業を国際的に展開していこうとするというお話。
農業の国際的な展開はTPP後の地方にとって最も喫緊の課題。それに取り組む今作もまた地方創生が叫ばれる今、タイムリー内容でした。舞台が仙台近郊の町なので、登場人物の訛りに親しみがわきます。地方創生に関心がある人は必見です。