今日の一冊「まだ東京で消耗してるの?」

こちらはプロのブロガーのイケダハヤトさんの移住体験記。ちょっとイラっとする物言いでネット界隈ではよくキャンプファイアーのように炎上しているイケダさんですが、いつものクセのある文章もちょっぴり抑え目で今回の本はかなりマジメな移住のススメ。
前半は、実際に東京から高知に移住したイケダさんが、東京の異常な生活環境をいつものようにこき下ろしながら、高知の田舎暮らしとの比較で移住の良さを語ってます。
後半は、イケダ流田舎移住の方法論とローカルビジネス論。
地方都市に実際住んでる者にとっては、多少の誇張や事実関係のツッコミどころもありますが、実際に移住した体験がベースなので、いま都会に住んでる人にはかなり魅力的なストーリーになっています。また、「地方には雇用はないが、仕事はある」という言葉はなるほどと思いました。つまり、どこかに雇用されるのではなく、地方のサービス不足を逆手にとって様々な仕事を組み合わせて生活していく事は、まだ一般的ではないかも知れないけど今後かなり有望になっていくと思います。この本に書かれた都会に住んでた人から見た田舎に関するビジネスアイデアの豊富さは、地方に住む人間にもかなり参考になります。
また、実際に移住する際のアドバイスとしての二段階移住〔ある程度の規模の地方都市に実際住んで体験や情報収集をしたうえで、やりたいことに合った田舎に移る方法〕は合理的。
地方発信のコンテンツを増やす事が活性化の一番大事な事だと考えてるので、発信力のある人が移住してくるのはかなりインパクトがある事だと感じる本でした。FacebookTwitterのおかげで今は一般人でも、多少の社交性があれば自分をメディア化できるので、地方からも発信を増やしていきたいですね。


かなりオススメです。f:id:kindofblueblack172:20160310180400j:image