今日の一冊「幽霊なんて怖くない」

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今日の一冊は、ビブリオバトル(書評合戦)がテーマの本。オススメの本を持ち寄ってバトル形式でその紹介をして、観客からの投票でチャンプ本を決めるのがビブリオバトルというらしいです。結構全国でもやっていて、山大でもやってるという話。どんなもんかと雰囲気を味わうために読んでみたら、意外と面白かった。これは、第2作目なんだけど、紹介する本のテーマが怪談と戦争。高校生の部活としてのビブリオバトルのお話なので、中高生向けで、ちょっと登場人物がライトノベルチックだけど、ビブリオバトルのシーンは結構深い内容で面白くて、読みやすいです。『幽霊がいない事が一番怖い。亡くなってしまった大事な人に、もう一度逢いたい人に二度と逢えないということだから』とか。
やっぱ珈琲飲みながら読書はイイなぁ。

今日の一冊「土漠の花」

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今日の一冊はこちら、『土漠の花』
本屋大賞のノミネート作品で、やっとリクエストも落ち着き、借りることができました。
ストーリーは、アフリカはソマリア近辺に派遣された自衛隊が、ある女性を助けたことからアフリカの部族間抗争に巻き込まれ、過酷な自然に翻弄されながら壮絶な戦いを生き抜くというもの。
あらすじだけでもカナリの衝撃ですが、中身もショッキング。アメリカ映画ならありがちな話しですが、自衛隊が主人公となると…
しかし、もしかしたら近い将来高い確率でありうるシチュエーションで引き込まれました…
できるなら誰も死なない、誰も殺さない自衛隊でいて欲しいです。

今日の一冊「利休鼠のララバイ」

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今日の一冊は懐かしの赤川次郎さん。この杉原爽香シリーズは、毎年一冊づつ刊行されて、登場人物も一冊ごとに1つ歳をとっていきます。一話一話はいわゆるライトミステリーですが、一話ごとに恋人との別れや、再会、結婚、親族の問題発生など、登場人物の環境が少しずつ変わっていく大河ドラマのような長いストーリー。
ちなみに、同年代の主人公の杉原爽香は、出会った頃は十代だったけど、今はすでにアラフォーとなりつつあります。こんな長いお話が書けるのも人気作家ならではのシリーズですね。

今日の一冊「和僑」

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タイトルの雰囲気は全く違いますが、同じ著者の楡周平さんの『プラチナタウン』の続編です。プラチナタウンでは、商社マンだった主人公山崎が、ふとしたことから、生まれ故郷の過疎化が進み財政破綻寸前の町の町長になり、高級老人ホームの誘致で一発逆転を狙うというストーリーでしたが、今回は、その後の高齢人口さえも減る十数年後を見据えて、町の生き残りをかけて町の農業を国際的に展開していこうとするというお話。
農業の国際的な展開はTPP後の地方にとって最も喫緊の課題。それに取り組む今作もまた地方創生が叫ばれる今、タイムリー内容でした。舞台が仙台近郊の町なので、登場人物の訛りに親しみがわきます。地方創生に関心がある人は必見です。

無題

単純な疑問として、どっかの漁業権しかない島は武器を持ってムキになって守ろうとするけど、海も山あるすげー豊かだった土地を二度と立ち入れないようにしたモノを推進しようとする人は、一体何を守りたいのだろう、、、